信頼の蓄積【エグゼクティブの習慣形成】

価値の源泉が「信頼」であることを知っている

エグゼクティブの特徴の一つが「信頼関係」を大切にしている、というものです。
役職や社会的役割が高まるにつれて、利害関係者(ステークホルダー)が広がります。
資金調達、取引先、地域社会との関わり、人材採用、各種専門家の支援、など社外のリソースを活用せずして、事業の拡大は見込めません。
よって、その方々との関係がビジネスに大きく左右するという実体験を持っています。

一人でできることは限られている

個の能力を上げることに全力を投じるのは、プレイヤー時代までです。
マネジメントにおいては、異なるリソース(経営資源/ヒト・モノ・カネ・情報・仕組み)配分で成果創出を実現する「戦略的な意思決定」が求められます。
一人でできることは限られています。
というよりも、一人でやっていてはいけないステージとなります。

人を通じた何らかの作用の価値を知っている

そして、機会は常に「人」がもたらすことを痛感されています。
人がもたらす情報以外にも、人と人が接することによる「何らかの作用」の価値を知っています。
それは、アイディアの創造であったり、モチベーションの源泉のような活力資源であったり、様々です。

人脈を線で捉えている

では、そんな人脈に対するエグゼクティブのスタンスは?

それが「線で捉えている」ということです。

点のご縁ではなく、線で考える。

線で考える以上、

  • 線として中長期に渡りお付き合いする価値があるか?を厳しく判断する
  • 線として繋がるには、相手が喜ぶGIVEをどうすべきか?
  • 「信頼に足る何か」を自分は持っているのか?
  • 信頼に足る何かを、どう補っていくべきか?

を考えています。

弱い関係でもGIVEで終わる

自分の立場や能力が弱い場合でも、お相手にとって価値のあるGIVEを提供することを心がける。
こういった姿勢は、コミュニケーションでも如実に現れます。
優れたエグゼクティブは、例えばヘッドハンターや転職エージェントの経験が未熟であったとしても横柄な態度はとりません。それが逆に、怖いくらいに丁寧なため、凄みを感じます。報連相も相手の立場や力関係によって変えることはしません。裏表を感じさせない凄さを持っています。

約束を守る

当たり前だと思いますが、ビジネスパーソンで「約束を守れない」人は多くいます。
特に、自身にメリットのない約束の場合。
こういった場面で、その人の真価が問われます。

コミュニケーションに違和感を感じる人とは付き合わない

エグゼクティブが関わりたいのは「プロフェッショナル」。
なぜか?
それは非効率だからです。
プロ同士の仕事は話が早いです。暗黙のルールも共通しているため、曖昧な理由で話をフェードアウトすることがありません。
判断は冷徹な場合がありますが、感情論で諭すような素人の交渉はありません。

こういったプロでない人物をどこで見ているのか?

その一つのポイントが、「返信が遅い人」。
いわゆる「コミュニケーション」に違和感を感じる人です。

人がもたらす情報の価値と相乗効果

サラッとお話してきましたが、エグゼクティブが人を大切にする姿勢は尋常ではありません。
ただし、それは「信頼に足る人」に対して「だけ」です。

人がもたらす情報価値は、人生や物事を変えていきます。
相乗効果は人でしか起きないといってもいいくらいです。
よって、エグゼクティブは信頼に足る人を常に探しています。

面白い人になろう

エグゼクティブは人一倍、好奇心が強いです。
特に起業家は別格です。
いわれたことをやる人たちではないため、常に価値の種を探しています。

そして、実体験からくる情報を常に探し、蓄積しています。
実体験を伴った物事の真意を知る人材を常に求めています。
いいかえると、面白い人を常に探しているということです。

好奇心の強さ→原体験の蓄積→情報価値→面白い人材

といったループを繰り返しています。

もし、エグゼクティブに対するセールスや何らかのコンサルティングを行なう方であれば、自身を信頼に足る人物にするためにできることを考えてみてはいかがでしょうか。
あなたが、作業的に優秀な人材になるのか?
エグゼクティブとして、社会から一目置かれる人材になるのか?

それはひとえに「信頼に足る人材を目指し」「日々、堅実に信頼を蓄積していけるか」という習慣にかかっているかもしれません。

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